防犯カメラを導入するきっかけは、不審者による不法侵入や盗難被害、破損被害、従業員による不祥事などの問題が実際に発生した後で次の被害が起きないようにしたい場合や、センセーショナルな事件をテレビやネットで見て不安になり防犯カメラを導入したいと思ったなど様々なケースがあります。
いざセキュリティ対策で防犯カメラをインターネットで探し始めても、求めている情報がすぐに出てこない場合や、見慣れない用語が並んでいて製品説明が理解できないなど当社にも色々なご相談が来ます。
そこで今回は防犯カメラの中でも代表的なバレット型の防犯カメラについて、その特徴とおすすめのバレット型ネットワークカメラをご紹介したいと思います。
バレット型防犯カメラとは？
「バレット」と聞くと「銃弾」をイメージする方が多いと思いますが、バレット型カメラは弾の形というよりも筒形と説明する方が実物の形状が伝わりやすいです。
まずは、バレット型防犯カメラの特徴をご紹介していきます。
抑止効果が高い
バレット型は、防犯カメラらしく分かりやすい見た目をしていることや、カメラのレンズがどこを向いているのか分かりやすいため、相手に「見られている」という印象を与えやすい特徴があります。
侵入対策で建物の入り口に設置をすれば部外者に侵入しづらい印象を与え、不法投棄対策でゴミ置き場に設置をすればゴミの不法投棄をしづらい印象を与えるなど、防犯だけでなく問題となる行為そのものを抑止する効果が高いとされています。
ボックス型カメラとの違い
バレット型と似た形をした防犯カメラにボックス型がありますが、形は似ていても別物です。
ボックス型はその名の通り、四角い箱型の防犯カメラですが、防犯カメラ本体とレンズが別々になっているのが特徴です。レンズと本体を接続する箇所に防水上の不安があることもあり、屋内で使うケースがほとんどで、屋外で使用する場合はハウジングケースと呼ばれる専用の防水ケースに入れる必要があります。
一方、バレット型はレンズとカメラが一体になっており、防水対応の製品がほとんどで、別途ケースなどの必要なく防犯カメラ単体で屋外への設置が可能になっています。
この「防犯カメラとレンズが一体化どうか」がボックス型とバレット型の大きな違いの一つです。
ボックスカメラ
バレットカメラ
バレットカメラおすすめの設置場所
防犯カメラを設置する場所は、企業の場合はエントランスや受付、事務所や金庫、サーバー室、会議室などで、店舗であれば入口、レジ周りなど様々です。
バレット型防犯カメラがその中でどういった場所に設置するのに適しているのかをご紹介していきます。
屋外への設置がおすすめ
バレット型の防犯カメラは上記でご紹介したように存在感があり、抑止効果が高いため、入口や建物の外周、駐車場など屋外への設置がおすすめで、部外者の侵入対策や駐車場での車上荒らし対策にも効果的です。
その他には、ゴミの不法投棄対策や無断喫煙対策にも使われており、抑止効果を与えるのに適しています。
一方で、バレット型は存在感があるので、従業員やお客様に不快感を与えてしまうこともあり、一般的には屋内への設置はあまりおすすめしていません。
屋内に防犯カメラを設置したい場合は、従業員や利用者、お客様に「見られている」という印象を与えにくいので、ドーム型のカメラをおすすめしています。
屋内では金庫や重要書類が管理されているスペースへの設置
屋内に防犯カメラを設置する場合は、一般的にドーム型がおすすすめですが、金庫や重要書類が管理されているようなスペースや「見られている」という印象を敢えて相手に与えたい場合は、バレット型が適している場合もあります。
実際にオフィス内に防犯カメラを設置したいという要望があり、ドーム型の防犯カメラを提案したところ、重要な書類が管理されているスペースを撮影したいということ、どこを撮影しているのか分かりやすく、従業員も自分が撮影されているわけではないと分かるのであまり意識せずに済むという理由からバレット型がいいというお話を受けたこともあります。
この時は、管理責任者の方が「ここからここまでの範囲は映っているからね」と従業員の方に映像を見せながら説明をして安心感を与えていました。
室内に敢えてバレット型を設置したい場合の注意点としては、従業員や利用者の心情に配慮した上で防犯カメラの大きさや設置場所を考慮することで、利用者に不快感を与えにくくできます。
当社おすすめのバレット型ネットワークカメラ
次に、当社が取り扱っているバレット型の防犯カメラからおすすめのネットワークカメラ(IPカメラ)をピックアップしてご紹介します。
200万画素 ミニバレット型ネットワークカメラ N025S-I
N025S-Iはバレット型の中でも手のひらに乗るぐらいのサイズで、比較的小さい固定レンズの防犯カメラです。
小型ながらも200万画素（フルHD）に対応し、IR照射機能を備えているので、真っ暗な夜間でも白黒でくっきりと撮影することが可能です。
また、低照度にも対応しており、暗い場所でも僅かな明かりがあればカラーで撮影することができます。
IP67規格のため防水防塵性能も申し分なく、屋外にも設置をすることができます。入口は侵入者対策で存在感のある防犯カメラを設置しておきたいところですが、利用者やお客様が通る場所でもあるので、バレット型で存在感はありつつもコンパクトなこちらのカメラがおすすめです。
小型のため室内に設置しても威圧感をあまり与えづらい防犯カメラです。
800万画素【4K】ミニバレット型ネットワークカメラN085S-I
N085S-I はN025S-Iと形は同じですが800万画素の高解像度で、いわゆる4Kに対応している固定レンズの防犯カメラです。
一般的な用途であれば防犯カメラの映像は、200万画素程度で十分とされていますが、銀行や店舗のレジ周りなどで紙幣などを確認する場合に高解像度のカメラが好まれるケースがあります。
こちらの防犯カメラもIR照射機能が付いていて夜間でも撮影ができ、IP67で防水防塵性が優れているため、屋内外問わず使用可能です。
4Kや400万画素などの高解像度のカメラを使用する際の注意点は、その解像度に対応したレコーダー・モニターを用意しないと高解像度の映像を映し出すことはできないということです。
そのため、モニターやレコーダーの対応解像度も注意して確認しましょう。
200万画素 電動ズーム対応 バレット型ネットワークカメラN2Z25SA-I
N2Z25SA-Iは上記でご紹介した防犯カメラ2種と比べてサイズが大きい防犯カメラです。
このカメラの特徴は電動バリフォーカルレンズを採用しており、ズーム機能が備わっている点です。このズーム機能は防犯カメラの接続先のレコーダーやPCから操作をすることが可能です。
このカメラもフルHDの200万画素に対応しており、IR照射機能がついている防犯カメラです。
サイズが大きく存在感があるので、建物の外壁や駐車場など屋外に設置するのに適している防犯カメラです。
また、ズーム機能で撮影範囲が調整できるので、天井が高い建物や、カメラの設置場所から撮影したい対象物まで距離がある場合などにおすすめです。
400万画素 フルカラー対応 ミニバレット型ネットワークカメラN045SAM-CL
このカメラは400万画素の高解像度で撮影可能なフルカラー対応の防犯カメラです。
一定の明るさ以下になると、防犯カメラに内蔵しているライトが自動で点灯し、夜間や暗い場所でもカラーで撮影が可能です。
従来、夜間は赤外線を使用して白黒で撮影することが一般的でした。白黒でもくっきりした映像を撮影できるため人相や動作を確認することはできましたが、対象者の髪色や服装の色などを特定することが難しく、人物を特定するのに時間がかかるケースもあります。
夜間もフルカラーの防犯カメラであればそういった問題を解決することが可能です。
また、一定の暗さになるとライトが自動で点灯するため、防犯カメラをより目立たせて夜間でも高い抑止効果が見込めます。
400万画素 多彩な検知機能付き ミニバレット型ネットワークカメラN045SAM-ADI
400万画素の高解像度で撮影可能な防犯カメラで、このカメラの特徴は様々な検知機能が備わっていることです。
人や車両の動きのみを検出する通常より高精度な動体検知機能や、故障などが原因で録画ができなくなってしまった場合にアラートを上げるビデオロス検出機能、破壊行為などでカメラの向きが突然変化した場合にアラートを上げるタンパーリングアラーム機能などの機能に対応しており、使用目的や撮影場所に応じて設定を変更することが可能です。
まとめ
今回の要点はこちらです。
・バレット型の防犯カメラは抑止効果が高い
・バレットカメラは「見られている」という印象を与えることができるため侵入対策などで屋外への設置がおすすめ
・屋内に敢えてバレットタイプを設置する場合もあるが、その際は従業員や利用者に配慮してサイズや場所を考える必要がある
