不法投棄への対策と防犯カメラ

不法投棄への対策と防犯カメラ

「不法投棄対策をしたい」、「防犯カメラ・ダミーカメラは不法投棄対策になるか」という内容の相談を受けることがあります。不法投棄は、自治体や町内会、マンションオーナー、駐車場管理者等様々な方々の悩みの種のひとつです。

今回は、不法投棄対策のポイントや不法投棄に対する効果的な防犯カメラの使い方を解説していきます。

不法投棄

まずは不法投棄について知ろう

防犯対策を始める前に、まずは不法投棄がどういうものなのか法律上の扱いと罰則、近年の状況について知識を深めましょう。

不法投棄の法律上の定義

ニュースで取り上げられるような、山中に、粗大ごみや冷蔵庫や洗濯機などの大型家電が大量に捨ててある風景を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、法律で定義されている不法投棄にはもっと身近なものも含まれています。

不法投棄とは、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律に反して、廃棄物を投棄すること」と定義されており、
マンションやアパート、道路沿いのごみ収集場に、粗大ごみ処理券の貼付なく捨てられていることや、家庭ごみを勝手に敷地内に捨てられていたということも、すべて不法投棄にあたります。

不法投棄の罰則

不法投棄 看板

不法投棄を行ったのが個人の場合、廃棄物処理法違反として、5年以下の懲役か、1,000万以下の罰金、またはその両方が課せられます。

捨てた本人にとっては、「ここなら捨てても特に問題ないだろう」という軽い気持ちでゴミを捨てただけかもしれませんが、不法投棄をされた側の不快感は小さくないものです。不法投棄をする人は処罰の重さを知らない人がほとんどですので、この事実を張り紙や看板等で周知することも不法投棄防止対策のひとつとなります。

不法投棄の近年の動向

環境省によると、1998年をピークに不法投棄の新規判明件数は減少傾向にありますが、2020年の不法投棄件数は151件で総重量は7.8万tになります。ただし、この件数は1件あたりの投棄量が10t以上の事案を集計した数値となっており、小さな規模の不法投棄は含まれていないため、実際の不法投棄件数はもっと大きい数値になるでしょう。

参照:産業廃棄物の不法投棄等の状況(令和元年度)について [PDF 464 KB]

不法投棄の特徴と対策

不法投棄の大きな特徴として、「不法投棄を放置すると、どんどん悪化する」、「一度目をつけられると再度不法投棄される」といった傾向が強くあります。
これは、「自分の他にも捨てている人がいるからばれないだろう」、「1回やって問題なかったのだから2回目も大丈夫だろう」と犯人は考えるためです。このため、不法投棄をされない環境づくり・環境の維持が重要となってきます。
以下では、具体的な対策を紹介致します。

アパート・マンションの不法投棄対策

防犯カメラ 屋外 アパート マンション

当社では、アパート・マンションなどの共同住宅のゴミ置き場問題について、マンション管理組合やオーナー様からご相談をいただきます。
ゴミ出しのルールを守っていない住人がいるので、防犯カメラを設置して監視したいという要望が非常に多いです。
もちろん防犯カメラも有効な手段なのですが、複数の手段を組合せるのがより効果的です。

例えば、アパート・マンションの管理者の方々は実際に次のような取り組みをしています。

不法投棄には刑罰がかかることを警告するポスターを掲示
防犯カメラを設置して、防犯カメラ作動中のポスターを掲示
適切な分別ができていないなどの事実があった旨の報告と注意の掲示
ゴミ収集日以外はゴミ置き場に鍵をかける
ダミーカメラを設置して不法投棄の抑止を狙う

私有地の不法投棄対策

私有地では、「知らぬ間に敷地内にゴミが捨てられていた」、「敷地内に知らない間に犬のフンが捨てられていた」といった悩みを相談されます。
私有地の場合、面識のない人、近所の人の嫌がらせなど複数のパターンが考えられますが、中でも狙われやすいのは柵などの囲いがない敷地、すでにゴミが捨てられている場所や、管理がされていないように見える私有地です。
私有地の場合は、明白な証拠がない限り、他人から不法投棄されたゴミであっても、基本的には土地の所有者がゴミの処分の責任を負うことになってしまうので、防犯カメラを設置し、犯人がゴミを捨てる現場を防犯カメラの映像に収めるか、または不法投棄禁止の看板を立てる、こまめに敷地を管理してきれいに維持しゴミが捨てづらい環境をつくることが重要となります。

ダミーカメラの有効性と注意点

不法投棄の対策を講じるにあたり、なるべくコストをかけたくないという相談をよく受け、その際に話に出てくるのがダミーカメラについてです。ダミーカメラは、ダミーとわからなければ防犯カメラと同じ抑止効果を持ちますが、気を付けなければならない点がいくつかあります。

ダミーカメラの注意点と運用方法について

ダミーカメラは防犯カメラを模した商品で、ただの置物と相違ないものから、夜間に点灯する商品、人感サンサーを搭載している商品など機能の幅も豊富にあります。

しかし、設置方法に気を付けないとダミーカメラであることがわかってしまうので注意が必要です。
せっかく設置していても適度に敷地やゴミ捨て場を管理していなければ、「本当は防犯カメラなのではなくダミーカメラじゃないのか」と気づかれ、抑止効果も薄くなってしまう可能性があります。

また、ダミーカメラを単体でつけるのではなく、防犯カメラとダミーカメラを併用すると費用対効果が見込めます。
比較的わかりやすい場所にダミーカメラを設置して犯人の意識をそちらに向かせ、わかりづらい場所に本物の防犯カメラを設置して不法投棄の現場を映像に収めるといった作戦です。
もちろん、2台とも本物の防犯カメラであることが望ましいですが、予算の都合上難しいという場合にはこのような運用方法もおすすめです。

防犯カメラはその性質上、毎日安定して運用することが大切な設備です。末永くお付き合いさせていただけるよう、弊社は独自のサービス「防犯カメラのサブスク」も展開しております。

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DMJサブスクリプションサービスは「守るものがある全ての人に、もっと気軽に安心してご利用いただきたい」という想いから開発した他社にはないサービスです。

「防犯カメラを導入したい」や「台数を増やしたい」と考えている方は設置を断念し、先延ばしてしまうのではなく、まずはご相談から防犯カメラのことはデジタルマックスジャパンにお問い合わせください。

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まとめ

今回の要点はこちらです。
知らない人も多いが、不法投棄の罰則は重い
不法投棄は防犯カメラを始め、複数の対処方法があるがきれいな環境を維持することが重要
ダミーカメラを使用する際は、注意が必要

不法投棄対策に防犯カメラをお考えであれば、どのカメラがいいのか、設置場所をどうするのか、録画方法はどうするのか、といった提案ができますので、是非お問い合わせください。

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