防犯カメラ・監視カメラの選び方①防犯カメラを選ぶ前に決めておくこと

防犯カメラ・監視カメラの選び方①防犯カメラを選ぶ前に決めておくこと

防犯カメラ 複数

防犯カメラ・監視カメラを導入することを検討したいけど、何から始めればいいかわからない・・・
そんな方のために、防犯カメラを選ぶ前に、導入目的・撮影したい対象物・映像の活用方法を明確にしておくことをおすすめしています。
防犯カメラは種類も使い方も多種多様、カメラ本体の形状・機能・ご予算などによって選び方が異なってきます。

今回は防犯カメラの選び方について3つのポイントを以下で解説していきます。

①事前に防犯カメラを導入する目的を明確にしよう

防犯カメラという名前の通り、防犯・抑止を目的で使用する人が防犯カメラの活用方法はそれだけではありません。防犯カメラを導入する目的に応じて設置場所や機能が変わってきますし、その目的のために、どれだけのコストをかけられるのかで予算の判断材料にもなってきます。

防犯目的

現在、最も多い使用用途は、従来通りの「防犯」を目的とした使用です。
防犯目的と導入されるケースとしては、
「外からの侵入者対策」はもちろんのこと、「閉店時にレジのお金が合わない」、「機密情報書類の持ち出し防止」、「車や周辺のイタズラ対策」、「ゴミ置き場への不法投棄」、などの目的にも利用されています。

管理目的

最近、増加傾向にあるのが「管理」を目的とした使用です。
管理目的で導入するケースとしては、
複数の店舗を運営している管理責任者が店舗内の様子を確認し、混雑具合によって指示を出したり、出勤日でない社員の出勤や、申請の無い残業をしていないかを管理者が確認したり、管理用のツールとして使用されるケースもあります。
この場合、管理者が現場にいないことを想定し、外部からスマホやPCなどで映像を確認できる遠隔監視を用いて運用する傾向があります。

AI機能を使った分析目的

 

AI(人口知能)とは、人間の知的行動をコンピューターの計算で再現するテクノロジーで、身近なところではスマホのカメラ、お掃除ロボットなどにも搭載され、防犯カメラでは“AIカメラ”という高性能な商品が誕生しています。

カメラの映像解析がもたらす可能性は大きく、既に顔認証、車載ナンバーの識別、マーケティングへの活用などに使われています。実際に店舗やオフィス、倉庫での業務効率改善や勤怠管理、購買データ分析目的で使用されるケースもあります。

注意点としては、AI製品を購入すれば、それだけでその機能を使えるわけではなく、別途、端末の裏側で働くソフトウェアが必要で、ソフトウェアライセンス費用がかかるものがあり、ネットワーク構築やインフラ設備などにも関わるため、導入へのハードル・コストが高いというデメリットがあり、この分野の今後の課題となっています。

②防犯カメラで何を(何処を)撮りたいものを決めよう

「防犯カメラで何を撮りたいですか?」

もしかしたら、畑を荒らす「動物」かもしれませんが、漠然と「人物」を思い浮かべる方が大半なのではないでしょうか。より具体的に何を撮りたいのかを考えていくためにも、まずは「守りたいもの」や「抑止したいもの」を考えてみましょう。

例えば、
1. ゴミ置き場が散らかっている、不法投棄をさせたくない
⇒不法投棄する犯人の顔や投棄した事実を画像に収めたい
2. 従業員の労務実態を把握し、時間外労働を抑止したい
⇒オフィス内の状況を俯瞰して撮影し、確認したい時に見返したい

同じ「人物」を撮りたいという目的でも、
1.のように「知らない犯人の顔」を撮影して証拠確保を目的とする場合と、
2.のように映っている姿形で個人の判断がつく場合とでは、選択肢は変わってきます。
ハッキリと顔の認識が出来るレベルの画素数が必要か、不要かでも適しているカメラが決まってきます。

③設置場所を決めよう

撮りたいものが決まったら、それが実現できる設置位置の目安を考えてみましょう。
防犯カメラの取り付け位置を考える際には配線の取り回しや建物の構造、カメラの形状・機能を考慮する必要があるため、物件ごとにベストな設置位置は変わります。

防犯カメラ設置場所の基本の考え方~防犯目的の場合~

防犯カメラ屋外

防犯目的である場合、抑止したい行動の動線を撮影できる場所に設置をするのが基本になります。
例えば、侵入者が敷地内に入る際に顔を撮影できることが可能な入線から相対する位置が適切な設置位置になりますし、出入口への設置は、侵入者に防犯カメラを意識させることで、犯罪への抑止効果を与える重要な役割を持ちます。
また、動線を収める以外にも、実際の現場での証拠を確保することも重要なので、抑止したい行動が行われる場所にも防犯カメラを設置するのが効果的です。

・人の手が簡単に届かない場所に設置
防犯カメラは、外部からの侵入者への抑止でもあるため、目に付きやすい場所に設置することが大切となりますが、破壊されては意味がないため、手の届きやすい低い位置への設置は控えましょう。
また、設置した位置から証拠の確保が可能な解像度に対応した防犯カメラを選択することも重要です。

・強い光源が近い場所は避ける
防犯カメラの中には逆光補正機能を有しているカメラもありますが、太陽光等の強い光を直接受ける場合には逆光を補正しきれない場合やセンサー焼の原因にもつながり、想定している映像が残せないケースや、カメラの寿命を縮めるなどトラブルの発生原因となる可能性があります。

また、蛍光灯や電球の近くでは、フリッカー現象により、防犯カメラで撮影した映像にちらつきが出る原因となるので、蛍光灯等の近くもできるだけ避けた方が良いでしょう。

防犯カメラ設置場所の基本の考え方~管理目的の場合~

防犯カメラ屋内

管理目的でオフィス内などに設置を行う場合、より広く・死角なく撮影できる位置に設置をします。
撮影されることを嫌がる従業員もいらっしゃるので、威圧感の少ない形状や大きさの防犯カメラを設置することで従業員の方へストレスの軽減を図るなどの配慮をすることも大切です。

まとめ

今回の要点はこちらです。
まずは防犯カメラの導入目的を考える
次に防犯カメラで何を撮りたいのかを考える
目的・撮りたいものに応じて設置場所を考える

以上が防犯カメラを選ぶ前に決めておくことになっています。
防犯カメラは購入して終わりではなく、設置後の運用こそ意味があるものです。特に初めての場合、価格を優先して製品を選びがちですが、これらのことを事前にしっかり決めておくと失敗しづらいです。

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