防犯カメラ設置工事はどのような作業を行うの?事前の現場調査とは?

防犯カメラ設置工事はどのような作業を行うの?事前の現場調査とは?

防犯カメラ

防犯カメラは天井や壁面などに取り付けて使用するのが一般的で、ほとんどの場合で工事が必要になります。

防犯カメラ設置工事と言うと、「カメラを取り付けするだけ」とイメージするかもしれませんが、有線の防犯カメラの設置工事はカメラの取り付け以外にもカメラと録画機(レコーダー)を接続するケーブルの配線を行ったり、ケーブルを保護するための配管を行ったり、モニターや収納盤の設置をする場合もあります。

そこで今回は、新規で防犯カメラを導入する場合の設置工事の流れについてご紹介したいと思います。

現場調査の目的とは

防犯カメラ・調査実際に防犯カメラの設置工事を行う前には、事前に現場調査・現地調査を行うのが一般的です。
主な目的は次の通りです。
・防犯カメラや録画機の設置位置や設置方法の確認
・配線や配管ルートの確認
・設置工事当日の作業量・作業行程や必要部材の確認
これらがどのように行われているのかご紹介していきます。

配線や配管ルート・方法の確認

防犯カメラ・配線・配管有線の防犯カメラシステムの場合は、この配線作業が重要となっています。
というのも、カメラの取り付けができてもケーブルの配線ができなければ、システムが成り立たないからです。

屋内の場合、天井に穴を開け、天井裏を使用してカメラから録画機までのケーブルの配線を行うのが一般的ですが、建物によって壁梁(かべばり)があり、ケーブルを目的の場所まで通すルートがない場合もあります。

また、梁に穴があいているけれど既に他のケーブルで埋まっていて新たにケーブルを通すことができないケースもあるので、事前の確認が必要です。この場合は、他に配線できるルートがないか確認したり、配線ルートが確保できる場所にカメラの設置位置を調整したりします。

屋外の設置の場合は、ケーブルをどのようにして屋内に引き込むかが課題となります。
既存の引き込み用の配管があればそれを利用しますが、エアコンのパイプを通す穴を使ってケーブルを通したり、通気口を利用してケーブルを通したりする場合もあります。

屋外でケーブルがむき出しになってしまう場所では、ケーブルを保護するための配管も必要です。どの程度の長さが必要か、どんな材質のものがいいかを合わせて検討します。

設置工事当日の作業量・作業行程や必要部材の確認

設置位置や取り付け方法などが決まったら、必要となる部材や製品の選定、作業工程などを決めていきます。
導入先の図面や現場調査をした際の写真や記録などを使用して材料の拾い出しなどの細かい作業になるので、現場調査から帰社後に行うのが一般的です。この内容が見積などにも反映されています。

防犯カメラ設置工事の流れ

次に設置工事の大まかな流れについてご紹介します。実施する作業内容は目安となっており、並行して作業を行う場合や順序を入れ替えて行う場合もあります。

設置場所・作業内容の確認

設置場所・作業内容・打ち合わせ作業を始める前に、設置位置や配線ルートなどを再確認していきます。
現場調査時に顧客や利用者の邪魔になってしまうため見切れなかった配線ルートなどは早い段階で確認し、ルートを確定していきます。

また、当日の作業は壁にビス穴を開けるなど騒音も出る作業になので事前に周知しておきます。

配線・配管作業

防犯カメラを取り付ける前に配線・配管作業を行いますが、屋外では、先に配管を行い、壁面などに管を固定してから管の中にケーブルを通していきます。
使用するのは主にPF管やVE管で、ケーブルが第三者によって切られることに対して強く対策したい場合には、鉄管を使用することもあります。

配線には、ケーブルキャッチャーや通線ワイヤー、ジョイント呼び線と呼ばれる、棒を継ぎ足すことで長さを調整できる通線道具などを使用して配線を行います。
ケーブルの入り口側と出口側に分かれて作業することが多いため、2人以上の組で作業していきます。

屋内で配線を行う場合は、天井裏のスペースを使用するか壁面に沿って配線用のモールなどを使用することがあります。
天井裏の配線は、点検口を使用したり、天井が石膏ボードであれば石膏ボードを外したり、ダウンライトなどを取り外して出来る穴を利用して作業を行う場合もあります。

天井内は見通しが悪く、脚立に登ってする作業のため、身動きも取りにくい状態です。入口から目的場所を目掛けて通線ワイヤーなどを伸ばしていきますが、ケーブルはメンテナンスなどの面から1本線で引き切ることがほとんどなので、目的の場所まで何回かに分けて配線を行っていきます。
この際、既に天井にある電気系統などのケーブルに絡んでしまわないように配線を行います。

また、モールを使った配線の場合は、適した長さにモールを切って、モールが地面に対して真っすぐになるように調整し、固定をしていきます。
ケーブルは配線の際の引っかかり対策として端子をつけない状態で配線を行い、配線ができた段階で専用の圧着工具を使用して結線を行います。

その他に発生する作業

防犯カメラ・録画機・モニター・収納組込次に防犯カメラなどの機器を取り付けていきます。
設置場所や使用する防犯カメラに合わせて取り付け方法や使用するのに適したビスが変わります。
配線をしたケーブルをカメラに接続し、場合によってはケーブルが抜けてしまわないようにビニールテープなどで接続部分を固定します。屋外設置の場合は防水キャップも取り付けます。

カメラを取り付けた後は、撮影したい場所のおおよその向きにカメラの向きを調整しておきます。
屋外の場合は、設置面などにコーキング剤やパテなどを使用して防水処理を行っておきます。

録画機を使用する場合については、デスクの上や棚などに設置をして、特に固定などが必要ない場合もありますが、接続しているケーブルが散らからないように結束バンドなどを使用して整線を行います。

映像確認・画角調整

防犯カメラや録画機等の設置が完了し、ケーブルの接続が出来たらモニターやPCで映像の確認を行います。

現地で映像が映らないなどの問題が起きにくいよう事前にカメラや録画機などの設定をしておく場合がほとんどですが、設置後に現地で設定の調整をするケースもあります。

導入先の責任者の方にも確認してもらいながら、防犯カメラの映像を見て指示を出す人防犯カメラの場所に行きカメラの向きを調整する人に分かれて画角調整の作業を行います。
調整でき次第、カメラの向きが変わらないように固定をしていきますが、固定の際に向きがずれてしまう場合もあるので、最後まで注意して作業を行います。

その他に発生する作業

防犯カメラの設置工事ではその他にも次のような作業が発生する場合があります。
・録画機やモニターの壁面設置
・録画機やモニター、PoE-HUBを収納するためのボックスの設置や加工
・配線ルートがない場合に通線を行うための貫通作業
・電源を確保するためのコンセントの作成
・屋外の外壁や高天井にカメラを取り付けるため、高所作業車を使用した作業
・屋外に防犯カメラを取り付けるためのポールの建柱
・穴あけ時や天井を外した際に出たほこりやゴミの掃除
また、配線時に開けた点検口や石膏ボード、ダウンライトなどを元に戻す作業も忘れずに行います。

まとめ

「防犯カメラの取り付け」だけならまだしも、配線作業などを考慮すると専門業者に依頼するのがおすすめです。
当社には、豊富な防犯カメラ施工実績や機器選定、施工、導入後のメンテナンスサポートまで含まれる防犯カメラのサブスク、DMJサブスクリプションサービスがありますので、是非お問い合わせください。

DMJサブスクは、防犯カメラシステムに製品のメンテナンスがセットになっており、月額料金でお得にご利用いただけます。

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今回の要点はこちらです。
防犯カメラの設置工事では事前に現場調査を行い、機器の設置場所や配線ルート・作業量や必要部材の確認を行う
基本的には配線・配管機器の取り付けの順に作業を行う
「設置工事」だが、配線・配管作業量の方が大きい
その他にも清掃や、ボックスなどを壁面に取り付ける作業が発生するケースもある

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