コインランドリーを安定して運営するための防犯カメラの選び方

コインランドリーを安定して運営するための防犯カメラの選び方

一昔前のコインランドリーと言えば、自宅に洗濯機がない学生や一人暮らしの方などが街中の小さなコインランドリーを利用しているイメージで、「なんとなく暗くて、一人では入りにくい」、「洗濯が出来上がるまでの時間、狭い空間に知らない人と一緒にいるのか嫌だ」、という印象をお持ちかもしれません。

最近の利用者実態は、主婦層の利用者が増えており、花粉飛散や梅雨の天日干しができない時期はもちろんのこと、冬に活躍した羽毛布団などを大型洗濯機で一気に丸洗いし、業務用乾燥機で高温での雑菌・ダニ対策効果にも期待を寄せているようです。

コインランドリーの特徴を踏まえて、防犯カメラの設置のポイントと効果的な運用方法をご紹介いたします。

コインランドリーの業界の成長とその理由

厚生労働省の調査結果と洗濯乾燥機大手メーカーの調査を踏まえると1997年~2017年の20年間で店舗数がおよそ2倍に増えています。

「コンビニが撤退した空き物件を有効に活用したい」、「最近、テレビにも取り上げられているし、おしゃれなスポットとして人気があるらしい」、「基本的には無人なので人件費がかからないため高利回りが期待できるのではないか」、などの理由から、コインランドリーブームとなりつつあり、コインランドリーの運営者・開業希望者を対象にしたセミナー・展示会も開催されているようです。

需要の増加とニーズの変化

コインランドリー業界が急成長している理由は、利用者層の変化とそれに伴う需要の増加です。

イマドキは、ガラス張りの明るい店内にくつろげるカフェスペースやキッズスペースが併設されて、洗濯物が仕上がるまでの時間をゆったり過ごせたり、ITランドリーシステムで、洗濯機の空き状況や自分の洗濯物の終了時間が通知されるような店舗もあったり、生活様式の変化や新たな機能の洗濯機やサービスが展開され、幅広い層が利用するようになりました。

投資としての人気

投資対象として人気が出たことも業界の成長に拍車をかけています。
コインランドリーは常駐せずに運営できるため、人件費がほとんど必要ありません。不動産投資として比較するとマンションより初期投資が少なく、早い段階で回収できるメリットがあるといわれ、新事業や副業としてコインランドリー経営に乗り出すケースも増えているそうです。

コインランドリーに防犯カメラが必要な理由

女性利用者の増加とそれに伴うニーズや無人運用というビジネスモデルを踏まえると、コインランドリービジネスにおいて、失敗ないための対策の一つとして、防犯カメラの導入が不可欠ではないでしょうか。

無人でありながら24時間誰が出入りしても不審に思われないコインランドリーでは、様々なトラブルが発生することが懸念されます。

金銭目的の衣類盗難が増加

コインランドリー利用客が「少しの時間、近くのコンビニに行っている隙に衣類がなくなっていた」、「下着泥棒にあった」、「財布を忘れたのに気が付き、急いで戻ったらなくなっていた」、などの被害があり、最近では個人がスマホで手軽に品物を販売できるようになったため、転売目的での盗難が多発しているとのことです。

商圏が自宅から徒歩5~7分以内のコインランドリーにおいて、盗難や事件が発生し、店舗への客足が遠のくことは経営に直接的なダメージを受けてしまう可能性があります。

利用しないで居続けられてしまう

24時間、雨風をしのげて空調のついたコインランドリーは、利用者以外にとっても快適な空間になってしまい、長時間の居座りや複数人のたまり場になってしまうケースがあります。
利用者に迷惑がかかって来なくなってしまったり、嫌なうわさが流れたりしては、大切なリピーターや新規利用者を失いかねません。

また、機械にイタズラをされて故障してしまうと修繕費用だけでなく、稼働率は下がり、機会損失にも繋がります。機械故障が放置されていれば、店舗への信頼が薄れて客離れの原因になるかもしれません。

悪質な行為に対応するためには有効な映像を入手し、張り紙などで注意喚起することや、そもそも居座らせないための抑止として防犯カメラの設置がおすすめです。

両替機を狙った窃盗

2019年にはチェーン店舗では2ヶ月の間に4都県の計37店舗で両替機やICチャージ機が破壊され現金が盗まれる被害が発生しました。売上金1000万円、機器の修理費などで2億円を超える損害がでました。
驚くべきは同じ店舗を連続で狙い、犯行から2日後に2度目の犯行が行われた店舗もあったとのことです。

機械の修理にも時間を要しますし、早期解決するためにも鮮明な映像をきちんと録画する必要があります。

防犯カメラの設置場所と遠隔監視システム

施設の広さや構造によって、防犯カメラシステムをどう設計するかが決まりますが、単純な四角い室内なら、基本的に画角90°以上のカメラであれば四隅の内1角に設置することで全体を撮影できます。死角がないように室内全体を俯瞰して映し、両替機などは人物の手元が見える位置にピンポイントで設置することをおすすめします。

そして、せっかくコインランドリー経営を始めるのであれば、洗濯機などの設備を導入するタイミングで、遠隔監視が出来る防犯カメラシステムや音声録音機能付き防犯カメラの導入をご検討してみてはいかがでしょうか。
複数店舗を経営する企業や、副業としてコインランドリー投資をしているオーナーがスマホやパソコンで、いつでも・どこでも店舗内の状況を確認できるので店舗に行く時間・交通費や人件費のカットと店内で発生したトラブルに迅速に対応できるメリットがあります。

遠隔監視システムを利用する際は、防犯カメラの設定だけでなくネットワーク関係の知識も必要になるため、インターネットとセキュリティに詳しい専門会社に相談することが望ましいです。

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まとめ

今回の要点はこちらです。

衣類の盗難、利用者以外の長期居座り、両替機の現金窃盗などの防犯対策が必要
店舗内全体を俯瞰する位置と狙われやすい両替機などをピンポイントで撮影するカメラを設置する
無人経営が多い業界なので遠隔監視が効率的

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