駐車場での防犯カメラを使ったセキュリティシステム構築

駐車場での防犯カメラを使ったセキュリティシステム構築

駐車場では、車上荒らしや車の盗難、車へのイタズラなど大小のトラブルが発生します。車には、車本体だけでなくカーナビや、タイヤ、ホイールなど高額なカー用品もあるので、防犯対策にも力を入れる必要があり、防犯カメラ・監視カメラを使用したセキュリティシステムが有効です。

今回は駐車場に防犯カメラを導入した際の活用事例も交えながら、駐車場におすすめの防犯カメラもご紹介していきます。

駐車場におけるトラブルとは

駐車場の経営として月極駐車場があります。駐車場内の清掃や設備点検といった管理が必要ですが、常駐する必要がなく無人運営です。
コインパーキングにおいては管理運営を外部業者に委託できます。精算機や車止めなどの設備を導入することである程度は自動運用化できるため、こちらも無人運営が可能です。

無人になりやすい駐車場においては犯罪・不正やトラブル・事故が起こることも多く、しっかり対策や管理をしないと、問題の対応に多くの手間がかかることも少なくありません。
駐車場で発生する主な問題としては、車へのイタズラや車上荒らし、車の盗難といった被害の他に、契約者以外の不正駐車やコインパーキングにおける料金未払いの不正出庫、精算機やフラッパーゲートなどの設備機器の破壊に伴う修理とそれに伴う駐車場の一時利用停止など車所有者と駐車場運営者にとっても大きな損害が起こりえます。

また、月極オーナーに関してもトラブルが発生時には他の駐車場のセキュリティや設備面を比較され、駐車場変更に伴う契約を解除されるなど安定した収益が見込めなくなる可能性もあります。
対策が必要とはいえ、監視や管理のために自分で見回りに行ったり、管理人を雇用したりするとなるとコストがかかり、事業が成立しないケースもあると思います。
これらの犯罪や不正に対する防犯としてだけでなく、駐車場の使用状況の把握にも利用されています。

そこで今回は駐車場現場に合わせてどのような方法で使われているのかの活用方法をご紹介していきます。

屋外駐車場における防犯カメラシステム


日本損害保険協会の「第22回自動車盗難事故実態調査」によれば、自動車の盗難発生で最も多いのが、屋外の駐車場で全体の40%程度を占めています。
誰でも不審に思われることなく入場できる屋外駐車場は狙われやすいと言えます。

防犯カメラは、駐車場内の街路灯や投光器の柱に高さ3m~3.5mに設置し、入口を捉え、かつ場内全体を俯瞰して見えるようにすることで、トラブルの発生状況を確認することができます。

屋外駐車場におけるカメラシステムとしてはカメラが設置された街路灯や投光器の柱に録画機やモニターを格納した収納盤を設置し、有事の際は現地ですぐに映像確認や録画映像の抜き出し可能な運用がされます。

近年はネットワークカメラを使用し、カメラにSDカードを搭載することで、モニターや録画機を現地に導入せず、有事の際にノートPCを持ち込み、ネットワークカメラとノートPCをLANケーブルに接続して映像の確認が運用も増えています。

屋内駐車場における防犯カメラシステム

屋内駐車場としては立体駐車場のような複数階層の駐車場があります。屋内駐車場の場合も屋外と同様、イタズラや盗難といった犯罪に対しての対策が必要になりますが、駐車場内の事故にも注意が必要です。
全事故件数の内、駐車場などの道路以外で発生した事故は約3割と言われています。

特に自走式駐車場は、複雑な構造や駐車車両が死角になって接触事故が発生しやすい環境です。車同士の接触だけでなく、駐車場内の設備や壁に対して当て逃げ被害が発生すれば突発的な修繕費用がかかるため損失に繋がります。

天井があるため、設置場所の候補は多くありますが、その反面、屋外のように高い位置から全体を見渡すことができないため、死角ができやすく、防犯カメラの台数が多く必要になります。

カメラシステムとしては、屋外駐車場と異なりカメラ台数が多い傾向にあるため、管理室に録画機とモニターを設置し、映像を一括で確認することで、カメラ1からカメラ2、カメラ3とリレー式に追跡することができます。

現地に行かずに済む遠隔監視システム

駐車場を運営するにあたって、常に現地に行くことが難しい場合があります。特に複数の駐車場を運営するとなると巡回するだけでも手間とコストがかかります。
そこで、いつでもどこでもPC/スマホ/タブレットなどで映像を確認できる遠隔監視システムが注目を集めています。
様々な遠隔監視システムがありますがクレームやトラブルが発生したらスムーズに映像を確認し、早期解決のお手伝いが可能なため、駐車場運営者様に喜ばれています。

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駐車場におすすめの防犯カメラに必要な性能

盗難などへの対策や駐車場の使用状況の確認、遠隔監視など防犯カメラで実現したいことによって、防犯カメラに必要な性能が変わってきます。

以下では、駐車場で使う防犯カメラを選定する際の性能の目安を解説していきます。

画素数

現在ネットなどで見られる監視カメラは、100万画素のHDから200万画素のフルHDが標準です。これはテレビや配信サイトで動画を見るときと同程度の解像度です。

最近では4K以上のカメラも登場しており、映像を拡大しても鮮明に映すことが可能なため、ナンバープレートを確認したい場合などに有用です。

赤外線照射機能(IR機能)

警視庁の統計によると、自動車窃盗のおよそ70%が午後10時から朝にかけて発生しており、夜間の暗い時間帯が狙われています。そのため防犯カメラには夜間でも鮮明に映す赤外線照射機能(IR機能)が必須です。この機能がないと暗闇の中での撮影が難しくなります。

赤外線照射機能は一般的に一定の明るさ以下になった場合、自動的に赤外線での撮影に切り替わり白黒での撮影が可能です。駐車場の広さによって変わりますが照射距離が10m~20m程度の性能が必要です。
この必要最低限な明るさ(最低照度)が低い防犯カメラも存在し、こちらのカメラであればほんの少しの明かりでもカラーのまま撮影をすることが可能です。

防水・耐久性

屋外に防犯カメラを設置する場合、防水性能は必須です。基準としてはIP66またはIP67程度が望ましいです。

また、屋外の街灯や電灯に防犯カメラを設置する際、防犯カメラが雨風に吹き曝しになる可能性が高く、耐久性能も確認しておく必要があります。併せてメーカーの保証期間についても確認しておくといいでしょう。

特にネットで防犯カメラを探す場合には、購入後の操作説明のサポート・故障時のサポートに力を入れていない販売者もいますので、注意をして見極める必要があります。

 

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お客様のメンテナンスの手間を省くことができ、防犯カメラシステムに適したサービスとなっておりますので、気になった方はお気軽にお問い合わせください。
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まとめ

今回の要点はこちらです。
駐車場においては車を狙った犯罪の他に、不正利用や利用者同士のトラブルが発生する
屋外駐車場は自動車の盗難発生率が最も高く、誰が侵入しても疑われにくいため犯罪が発生しやすい
屋内駐車場においては立体駐車場のように複雑な構造から接触事故なども発生しやすい
複数の駐車場や遠方地の巡回のコスト削減と早期対応を可能にした遠隔監視システムがある
駐車場に防犯カメラを設置する場合は、画素数・赤外線照射機能・防水性能・耐久性能が重要
駐車場の規模・ニーズに沿った防犯カメラの制定が必要

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