保育園や幼稚園で防犯カメラを導入する理由とは?-防犯と事故防止のために-

保育園や幼稚園で防犯カメラを導入する理由とは?-防犯と事故防止のために-

幼稚園 保育園

大切な命をあずかる幼稚園・保育園では、事件や事故が起こらないように様々な施策が行われています。
今回は、防犯目的だけではない、保育園・幼稚園での防犯カメラの設置目的を解説します。

幼稚園・保育園での防犯カメラ活用メリット

幼稚園・保育園で防犯カメラを導入する目的はほとんどが防犯目的ですが、具体的にどのような対策や活用ができるのかご紹介いたします。

防犯対策に+α

最近は小学校等の教育機関はもちろん、幼稚園や、保育園等の教育施設においても防犯カメラ設置が多くなっています。

理由としては、物品の盗難や女子更衣室・トイレでの盗撮、部外者の侵入、破壊行為・落書き等のトラブルが起こりやすい環境だからです。
警察庁のデータによると、平成27年に未就学児童が犯罪に巻き込まれてしまった事件の件数は約490件ありました。このように、保育園や幼稚園に通う年齢の子どもたちは不審者にとって狙いやすい存在となっています。
保育園・幼稚園は特に防犯カメラの導入が推奨されていて、幼稚園向けには都内ですと、私学助成財団が補助を行っていたり、区の助成事業からも助成金があったりする場合があります。

また、保育園向けには、厚生労働省から補助金がありました。
(平成28年度第二次補正予算案 保育対策関係予算)

この助成金は、毎年認可の施設・事業と比較して死亡事故報告件数が多いこと、そして施設の防犯対策を強化する観点から、認可保育園等への移行を目指す認可外保育施設に対し、事故防止や事故後の検証及び防犯強化のためにカメラ設置等の事故防止・防犯対策を支援する補助金です。

そして、許認可を求める保育園には以下の内容が必要となります。

事件の発生しづらい防犯対策
事故の起こらない管理体制
事故発生後の原因追及および再発防止対策

これらは保育園だけでなく、幼稚園においても必要であるため、防犯カメラがどのように体制・対策作りに活用できるかご紹介いたします。

事件の発生しづらい防犯対策

園児 子供 赤ちゃん

防犯目的として真っ先に考えるのは、不審者の侵入防止でしょう。夜間は無人になる保育園・幼稚園においては、侵入が比較的容易です。金庫といった現金だけではなく、PCや家電も盗まれることがあります。
「無人の時間が必ずあって、なおかつお金になるものがある。」というのは窃盗犯が狙う理由になり得ます。
また、日中においても不審者侵入の可能性が十分にあるので注意・対策が必要です。

2017年には大分県のこども園にて保育士と園児の計3名が刃物で負傷した事件が発生していますし、
事件として警察が扱わなかったが不安になるような不審な事案もあるでしょう。

地域の防犯パトロールや園での不審者対応の訓練による防犯意識の向上も大切ですが、そもそも事件を発生させないための抑止や、少しでも不審なことがあれば後から記録を確認することができる防犯カメラの設置が有効的です。

事故の起こらない管理体制

保育士

重大な事故の防止のための指針等を整備し、実践的な訓練や研修を通じて保育士さんや先生方に周知をすることが大切です。

また、保育や教育現場では、食事中・野外活動などに限らず様々な場面でヒヤリハットが起こる可能性があります。
職員の方は危険を感じた出来事を報告・共有し、リスクを取り除き事故の起こらない環境を整えることが大切です。

内閣府が作成した「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン」の中にも、事故の起こらない管理体制の構築のために、「睡眠中、水遊び、食事中等の活動における危険の有無の確認や、万が一事故が発生した場合の検証ができるよう、必要に応じてビデオ等の記録機器の活用を検討する。」と記載されています。

保育園・幼稚園における防犯の取り組みで最も大切なのは園児の安全ですが、保育士さんや先生方が安心して業務が行える環境を整えることも大切です。

事故発生後の原因追及および再発防止

事前に事故が発生しにくい環境を整えていても100%の事故防止というのは現実的ではありません。
現在、教育・保育施設や認可外保育施設等における子どもの死亡事故を含む重大事故は、残念ながら毎年発生しています。
内閣府発表の「『令和2年教育・保育施設等における事故報告集計』の公表について、によると報告件数は前年と比べ271件増加し、2015件あり、事故の90%は施設内で発生し、そのうち55%が施設内の室外で事故が発生するという結果でした。

怪我の内容でいうと約80%が骨折のため、ご家族への説明も必要になるでしょう。
そのためにも事故が発生した原因の追及が必要になりますが、職員も忙しい中でふと目を離したすきに怪我をしてしまうことや、見ていたとしても記憶が曖昧なため、原因をなかなか突き止められない可能性もあります。

防犯カメラを設置することにより、第3者が客観的に事象を確認することができますし、報告内容の整合性や再発防止策の施行、ご家族への説明が可能となり、職員の負担を軽減することができます。

まとめ

保育園・幼稚園は侵入盗にとって狙いやすい
保育園・幼稚園の防犯カメラ設置は施設外からの事件や施設内での事故の防止や改善に有用
子どもだけでなく職員を守るためにも防犯カメラの導入が有効

当社はセキュリティ専門会社です。防犯カメラ導入でお困りの際はぜひお問い合わせください。

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