防犯カメラで撮影した映像データの記録方法と録画期間について

防犯カメラで撮影した映像データの記録方法と録画期間について

防犯カメラを利用したセキュリティシステムは、防犯カメラだけを購入しても完成しません。というのも、防犯カメラで撮影した映像データを記録する手段が必要だからです。

録画について考えると、「何に録画をすればいいのか」「どう録画をすればいいのか」「録画期間はどれくらいにすればいいのか」など調べなければいけないこと、決めなくてはならないことが色々出てくると思います。

そこで今回は、防犯カメラで撮影した映像データの記録手段と映像データの保存期間について解説していきます。

防犯カメラ映像を記録する手段

防犯カメラ自体には映像を記録する機能がありません。
撮影した映像を記録するには記録媒体を使用して録画する必要があります。

録画方法はいくつかあり、その中でも、代表的なものを3つご紹介いたします。

SDカード

防犯カメラで撮影した映像のデータをSDカード内に保存する方法があります。これは主に、防犯カメラにSDカードを搭載して録画をする手法です。

SDカード自体が比較的安価なため、コストを抑えられることがメリットです。
また、他の映像記録方法と比較して、付帯機器が不要なためスペースを取らないのも利点です。

反面、24時間録画をする場合、SDカードでは数日から長くても1週間程度しか録画映像の保存ができないこと、SDカード自体の耐久性があまり高くないことがデメリットになります。
また、この方法だとカメラの台数分のSDカードが必要になるので、カメラ台数が多いとデータを抜き出すのに手間がかかります。

レコーダー

防犯カメラで撮影した映像データをレコーダー(録画機)に保存する方法があります。より正確に言うと、録画機に搭載しているハードディスク(HDD)に映像データを保存します。この方法は、防犯カメラシステムで最も一般的な記録方法です。

メリットとしては、HDDの容量や搭載数を調整可能なので、大容量に対応でき、データの大きい高画質の映像や滑らかな映像など高品質設定でも長期間録画できるなど需要に合わせて調整しやすい点があります。

また、デメリットとしては、録画機を設置するスペースが必要になることです。当社で取り扱っているレコーダーの代表サイズで言えば、縦315mm、横240mm、高さ48mmとなっており、この機器を置く場所を確保する必要があります。
設置スペースがない場合でも、収納盤を壁面に設置してその中にレコーダーを収納するなど、設置方法の工夫は可能です。

クラウド

近年発展してきたのがクラウドでの録画です。防犯カメラで撮影した映像を、インターネットを通じてクラウドサーバーに保存する方法で、録画データを保存する容量に応じて月額費用がかかるのが特徴です。

メリットとしては、録画映像をPCやスマホから確認できること、付帯機器が少なく済むので工事費用などの初期コストを減らせること、録画機を設置するスペースを確保する必要がないことが挙げられます。

一方で、デメリットとして、クラウドサーバーを利用するためのランニングコストがかかること、インターネット回線やクラウド側の影響を受けてしまうことが挙げられます。後者は特に注意をする必要があります。
インターネット環境やクラウドサーバーに問題が発生した場合には、録画を行えなくなるリスクがあるためです。防犯カメラは有事の際の証拠映像を残すことを目的としているため、万が一の時が発生した際に映像が記録されていなかったら意味がありません。
また、ネットワークを圧迫する可能性があるので、高画質や高フレームレートでの録画設定がしづらいという問題もあります。

防犯カメラの録画期間について

 

 

 

防犯カメラで撮影した映像データの記録手段についてご紹介してきましたが、次に録画する期間の長さが主に何によって左右されているのか解説していきます。

①カメラ画素数

画素数が高いカメラで録画をすると、きれいな映像を記録できますが、データの容量が大きくなるので、録画可能な時間が短くなります。

よって高画質なカメラを録画する場合はHDDなどの大容量の録画媒体を使用することが多いです。

②フレームレート

2つ目がフレームレートです。フレームレートとは、1秒当たりのコマ数のことです。一枚ずつの静止画をパラパラ漫画のように連続で見せることで動画として認識していますが、このコマ数が増える程、映像は滑らかになり、コマ数が少なくなるとカクカクした動きの映像になります。

このフレームレートが高くなればなるほど、映像のデータも大きくなり、同じ期間を撮影していてもフレームレートが高い方が録画データも大きくなります。

③カメラ台数と録画媒体の容量

3つ目がカメラ台数と録画媒体の容量です。カメラ台数が増えれば増えるほど録画に必要な容量が増えていきます。

映像データの保存先の容量によって録画可能期間は異なります。SDカード・HDD・クラウドサーバーの容量によって決まるので、カメラ台数が倍に増えたら録画媒体の容量も倍にしなければ同じ録画期間を保てません。

一般的な録画期間について

防犯カメラの映像データはどれくらいの期間残しておくものなのか、悩む方もいらっしゃると思いますが、結論から言いますと、推奨する録画期間はお客様の利用目的や環境によって異なります。

例えば、一般的なオフィスやご家庭であれば、2週間から1ヶ月程度の録画期間を推奨していますが、子供やペットの見守り用などのリアルタイムに確認をすることがメインの場合であれば1週間程度、金銭のやり取りが発生する店舗のレジ周りや金庫であれば、2ヶ月程度が推奨となるなど防犯カメラを設置する目的によって推奨する期間が変化します。
また、工場などであればお客様のニーズに応じて録画期間を半年で設定することもありますし、食品工場であれば扱っている食品の賞味期限・消費期限に応じて、年単位で録画をする場合もあります。

以上のように録画期間の推奨値はお客様の環境・目的によって異なりますので、迷った場合はセキュリティ専門会社に相談をするのがおすすめです。

まとめ

今回の要点は以下の通りです。
防犯カメラで撮影した映像の録画方法は、主にSDカード、録画機、クラウドの3種類があり、それぞれメリット・デメリットがあるので、ケースに応じて選択するのがよい
録画可能期間は主に記録する画質とフレームレートと保存先のデータ容量によって変化する
推奨される録画期間はお客様の防犯カメラを設置する目的や、利用環境によって異なるので迷った場合はセキュリティ専門会社に相談するのが良い

防犯カメラを使ったセキュリティシステムは、防犯カメラのこと以外にもデータの保存方法や録画期間のことなど知っておくべきことが多くあります。

馴染みのない専門用語も多くわかりづらい部分もあるので、お悩みなどありましたらお気軽に当社へお問い合わせください。

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