構築・設定・施工が重要な理由

〜意外と知らない〜

構築・設定・施⼯が重要な理由

システム構成の⼀例

上記は簡単な⼀般的な構成例ですが、映像システムはカメラとレコーダーだけでなく、モニターやパソコン、HUB・ルーターなどのネットワーク機器と
連動させることで便利な機能を使⽤することができます。導⼊するカメラの台数や実現したい環境によってシステム設計・構築は変わってきますので、
事前に専⾨家と打合せをおこない、技術的にできること、できないこと、をしっかりと区別することが重要になります。
また予算を決める上では、「事前設計・構築費⽤」「購⼊・設定・取付費⽤」「保守サポート」の3つに分類し、最終的には全体で検討をすることで
明確な構築ができるようになります。
既存の保有資産を使⽤する場合も、連動するためには実際に調査をしたり、取付等も現地を調査したり、保有されている建物図⾯を
展開いただくと、より完成度の⾼いシステムを構築できます。

システムの設計・構築とは、⽬的に応じた「効果を発揮できる適切な製品同⼠を接続したシステム」を作り上げることです。
単に「製品同⼠を接続すればできる」では⼤きな失敗をまねく恐れがあります。
映像システムは建物内のシステムだけでなく、インターネットを利⽤して離れた拠点を管理したり、スマホやタブレットと連携させることも可能です。 そのようなシステムを構築する場合は、メーカーや規格の異なる製品を組み合わせるので「製品仕様」を確認する必要があります。製品同⼠の
相性や設置環境にも影響をうけることがあるため、仕様上は可能であったとしても実際に使⽤可能かどうかの検証も必要になります。

またシステム設計・構築は、設置⼯事や導⼊後の運⽤のことを考慮する必要があります。カメラの設置位置や安全な取付、イダズラをされない
設置⽅法、景観への配慮、安全な配線ルート等、たくさんの細かい点を考える必要があります。そして保守が容易にできる環境や、運⽤中に
障害が起きた際に現状復旧がしやすい設計なのか。なども⼤切な要素で、保守対応の費⽤にも⼤きく影響します。

設置建物の構造やお客様の要望・考え⽅もそれぞれ異なるように、システム構成も全く同じということはありません。よって設計・構築は都度
お客様に合わせて作ります。また施⼯可能かどうか判断するために実際に現場を⾒るとなるとそれだけ時間と費⽤がかかります。
⼩規模な台数で導⼊する場合は必要ないことも多いかもしれませんが、具体的な要望や明確な使い⽅がある場合や台数がある程度多い
場合にはある程度の設計・構築に費⽤をかける⽅が結果的に後から追加費⽤が発⽣したり、買いなおすといった無駄な費⽤がなくなります。

また設計・構築が無料の場合は、「無料程度の設計・構築」の可能性もあります。無料と⾔えども依頼する場合は、
しっかりとシステム構築内容や要望の確認をすることをおすすめします。

購⼊される製品には必ず設定が必要になります。カメラシステムにおいての簡単な⼀例としては、ユーザー設定や録画設定、機能設定などが
あります。

例① ユーザー設定 誰でも自由にログインして映像を閲覧可能な状態となることは防ぐ必要があるので、必ずパスワードが必要になります。
ユーザーレベルに応じて機能を制限することも可能です。

例② 録画設定 画像の鮮明・滑らかさ、録画期間などを設定します。カメラシステムの場合は、保存された映像は証拠映像として使⽤する事が
多い為、できるだけ滑らかで高解像度で録画する必要があります。

例③ 機能設定 カメラ・レコーダーが有する機能を要望に応じて設定します。特に録画機は特定の状況でのみ録画を開始したり指定範囲内の
持ち去り・⽴ち⼊りを検知しメール通知を⾏うなど様々な機能が設定できます。

設置⼯事について

導⼊が決定した後に実際の設置⼯事が始まりますが、⼯事が始まる前にも様々な点に注意する必要があります。
簡単な⼀例としては、設置する際は⼯事⽇の時間も注意しなければいけません。製品の取付作業や配線・配管⼯事は場合によって⾳が発⽣し、
近隣の⽅や、オフィスであれば上下階のテナントさんへの事前告知、管理会社への事前の周知をしなければクレームに
つながります。また材料を⼀時的に保管する場所や⼤型⼯具の設置スペースを確保するなど準備が必要になります。
場合によっては⼀時的に停電が必要であったり、道路使⽤許可や警備員の配置を⾏う必要も出てくるケースもあります。

できるだけ⼈の通⾏が少ない時間帯を選択したり、業務の妨げにならない時間を選択したり、⼯事するエリアと時間を区切る
など細かい配慮をすることでスムーズに設置が⾏えます。導⼊を問題なく実⾏するにはノウハウを持った専⾨企業に相談する事が、
トラブルを未然に防げる最短の選択になります。

普段あまり触れることのないセキュリティ製品を⾃ら設計・構築や設定を⾏うのは難しいことです。
また取付⼯事のことも把握していないと後から急な変更、追加⼯事や費⽤などが発⽣する可能性もありますし、
購入した製品同士の互換性が無く使えなかったという事も実際に発⽣するケースがあります。
似たような形をしている製品でも、メーカーや製品の種類によっては取付⽅法が異なりますし、製品の購⼊元と施⼯会社を分けて
「別々の発注」とする場合などは特に注意が必要で、情報の伝達や、情報共有・製品・システムへの理解⼒等が違う為に、ミスが発⽣しやすく、
取付⼯事が慣れていない⼯事会社に施⼯だけを依頼する場合などは、施⼯不良が発⽣しやすい状況となります。

購⼊者様が設計・構築を重要視していないケースがありますが、求めている性能・機能を正しく使⽤し運⽤する為には、
結果的に物理セキュリティに精通した専⾨会社に設計・構築・設定・施⼯と依頼することが間違いが無い導⼊になります。
また物理セキュリティに精通した会社は業界に多く存在していますので、詳しく調べてから慎重に選ぶことがポイントです。