メーカーよりも購⼊元が重要な理由

〜購⼊して良い会社とダメな会社〜

どのメーカーを買うのか?ではなく、
どこから買うのか。が重要です

こんな買い⽅は危険です

購入後によく相談されるケースとしては、
「ネットショッピングで安いところから購入したが、設定がわからない。聞いても教えてくれなかったので教えて欲しい」が多くあります。

昨今インターネットで情報は調べやすくなり、ショッピングサイトも充実しているのでとても便利ですが、もっとも危険が多い購入方法だと思います。

この問題の多くは、販売している会社さんにあります。多くの物理セキュリティ製品は単品で買い物カゴに入れて購入しても正しく使用できない製品です。
その注意をされていない状態で販売しているので確認が必要です。TVや冷蔵庫のような家電製品と同じくくりで販売しているケースもあり、
ひどい場合は洋服と同じ枠で並べて販売しているケースも見受けられるほどです。このような場合はほぼサポートは無いと覚悟しましょう。

どうしてもネットショッピングで購入したい。という場合は　「専門的に販売しているか」を基準にしましょう。決して価格を優先するべきではありません。
セキュリティを専門に販売している企業さんのショッピングサイトでは、内容も細かく、文字説明も長くなりますが、それが基本です。
物理セキュリティ製品は専門性が高い為に、購入前にお伝えすべき必要な情報がどうしても多くなりますので、きちんと説明があるサイトを
判断基準にしましょう。

目的を持って購入すれば後悔はしません

過去に面白いお客様がおり、その方がショッピングサイトで買う理由は、「一番安いから」そしてそのリスク回避は、
「台数が少ないから、製品は1年間使えればそれで良い。壊れたらまた買うだけ」と明確にしていた方がいました。
このように目的を明確にして購入する場合は、ショッピングサイトで購入しても、そもそもサポートを求めていない方ですので後悔はしません。
全てご自身の判断のみで購入できる方には向いている購入方法と思います。一般的な企業となると社内の稟議書や目的、性能、予算、
決済などが必要なために、思い切った判断は難しいと思いますが、非常に明確な方もいらっしゃいます。

なぜメーカーを気にせず、購入元を重要視する必要があるのか

製品性能はもちろん大事ですから、メーカーを重要視することは検討項目の一つであることは確かです。
しかし、先に「メーカー選び・製品選びのポイント」で記述した通り、実際購入する「購入元の力」が最重要となり、
この部分で最も失敗が起きやすくなります。
その原因は購入者の要望に対して、製品やシステム提案を行うのはメーカーではなく販売会社だからです。セキュリティ製品は様々な
メーカーの製品を統合する設計・構築が行われます。せっかくメーカーを選んでも正しく使用できるかどうかを購入者が確認するのは困難ですので
販売元に頼らざるを得ません。単に製品を仕入れて販売するだけの販売会社から購入してしまうと、目的に沿った使用ができない場合に
一番困ることになるのは購入者です。
また別の問題として、特に海外メーカーにおいて顕著なのは文化や考え方が日本と全く異なるため、日本での「当たり前」が通用しません。
メーカーとの調整やカスタマイズ、ニーズへの対応策を講じるのも販売会社の役目になります。そのため、購入時はメーカー選びより重要なのは、
「どの販売会社から購入するのか」という検討が一番重要になります。

提案と購入のポイント

相談や依頼をするのは大変手間がかかりますし、複数社に相談する場合は更に労力がかかります。当社は主に東京を中心とした関東圏を
主の営業エリアにしていますが、多い時に「14社に依頼した」というお客様もいらっしゃいました。当然その担当者様はご自分で依頼を出した
14社を覚えていませんでしたので、「やりすぎてしまった」と反省をしていました。ここまで複数社に依頼するのは止めるべきだと思います。

何故ならば、一般的にサービス提供会社の社員さんも、自分以外に複数の競争先がいるのは数社は覚悟していると思いますが、4社以上の
競争先がいると分かると、積極的な提案を避けるようになってしまうからです。目的や悩みを聞いてから最適な提案書を作成し、見積書も作成
しますが、頑張って考えた提案内容を正しく覚えて頂けない・理解して頂けない。と不安になり、価格も頑張ろうとしません。

購入者の方にも「購入してあげるのだから自分を優位にしろ」と言わんばかりの雰囲気を出す方も多いのですが、逆効果だと思います。
最善の提案や最善の価格を提示するのは信頼関係があって初めてできることだと思います。各企業も独自のサービスやノウハウを持っており、
物理セキュリティ業界を良くしようと考えている方々が多くいます。だからこそ真剣に提案をしますし、見積も細かく作ります。その理由は
セキュリティ製品は購入して頂いて終わりでは無いからです。設置をして運用が始まってから初めてスタートとなります。そのため長いお付き合いに
なります。御社のことを十分に理解し、悩みを共有して考えてくれるサービス提供会社を選定することが大切だと思います。

どこで購入することが正しいのか

答えは明確です。物理セキュリティ事業を専門でおこなっている会社で、長年実績がある会社から購入することが成功への道です。
しかしながら、もう一歩お話しすると、実際は購入者のゾーンによって違います。そのゾーンとは、個人の方なのか、小規模企業の方なのか、
大手企業の方なのか。という点です。
例えば、個人の方が専門でおこなっている会社から購入する場合は、高く感じてしまうと思いますし、サービスを提供するセキュリティ事業会社が
小規模事業者の場合は大手企業の方から見ると不安になります。またサービスを提供するセキュリティ事業会社も得意な分野があり、防犯カメラが
得意な会社と、入退室の管理が得意という会社もあります。ミスマッチを避ける為にはしっかりとコミュニケーションを取りながら、実績や社歴を確認
することが大切です。業界で古くから活躍している会社は皆さんが思うよりたくさんありますので、ご自身にあったサービス提供会社を探しましょう。