近年マンションやアパートなどの集合住宅に防犯カメラの導入が進んでおり、防犯対策としてはもちろん、空室対策としても人気の設備となっています。
今回は防犯カメラを設置したいと考えるオーナー様のために、実際にオーナー様からいただく質問にまとめて回答します。
ぜひ所有物件に導入する際のご参考にしてください。
防犯カメラの種類は?どうやって選ぶの?
防犯カメラを初めて導入する際はわからないことだらけです。「種類はどのくらいあるのか」、「どのような基準で選べばよいのか」、「導入前に何を決めればよいのか」ポイントと注意点を紹介します。
防犯カメラの種類 -形状別
防犯カメラの形は主にバレット型・ボックス型・ドーム型に分類され、それぞれ目的により使用する場所を選ぶ必要があります。
当社の主な取り扱いであるバレットカメラとドームカメラの設置例を紹介します。
バレットタイプは形の通り、防犯カメラである存在感があり、威圧的なイメージを付けるので、侵入抑止のためにエントランスや、トラブル防止のためにごみ置き場に設置されることが多いです。
一方ドームタイプのカメラは威圧感が少ないため、エレベーター内やエレベーター前の天井、通路などに取り付ける場合が多いです。
場所によって取り付ける形を変えないと入居者に監視されていると不安に思われてしまう可能性がありますので注意しましょう。
当社はオーナー様のご要望から製品を選定しますので安心してお任せください。
防犯カメラの種類 –機能別
機種によってさまざまな機能があるのでご要望により、選ぶ必要があるので、選択基準として代表的な3点を紹介します。
「高画質で撮影したい」
200万画素であるフルハイビジョンが一般的な基準となっていますが、ネットで安く買えるものには画素数が低いものも見かけます。
4Kという言葉を防犯カメラでもよく聞くようになりましたが、こちらは800万画素です。画素数が増えることにより、録画時のデータ量が増加し、高額となるのでコストとの比較が必要となります。
防犯用であれば200万画素以上というポイントをおさえておきましょう。
「少し距離があるので拡大ズームをしたい」
防犯カメラは固定レンズとバリフォーカルレンズがあり、バリフォーカルレンズにはズームができる機能が付いています。ズームは手動・電動でできるものがあり、手動の場合はカメラについている部品でズーム倍率を調整する必要がありますが、電動の場合は録画機やPCからおこなうので手動に比べて容易です。
固定レンズはミニタイプがあるのに比べて、ズーム機能のあるカメラは形状として大きいものが多いです。
「固定の位置ではなく幅広く撮影したい」
視野を広げて撮影したい場合、360度のカメラやPTZと言って水平方向や縦横に首を振って撮影できるカメラがあります。定位置だけでなく、広範囲を撮影できることが特徴です。
防犯カメラの種類 –ネットワークカメラ・アナログカメラ
防犯カメラにはネットワークカメラ(IPカメラ)とアナログカメラと2つあり、接続方法が異なるのでご希望や施工、物件の状況により選択しています。
従来はアナログカメラよりもIPカメラの方が画質が綺麗な反面、価格が高いなどの差がありましたが、技術の進歩によりアナログカメラの画質も向上し、一方でIPカメラの価格も下がってきています。
両者の特徴について詳しくは防犯カメラの選び方②実際に防犯カメラを選ぶ際のポイントをご確認ください。
よくある誤解として、「マンションにインターネット環境がないとネットワークカメラが使えないのでは?」と質問がありますが、一般的にはカメラと録画機(レコーダー)とモニターまたはPCとそれらを接続するケーブルがあれば成り立つので、インターネット環境がなくてもネットワークカメラは使用できます。
カメラを接続している録画機とモニターやPCを繋げれば、映像を確認できますので、ネット環境がないからといって断念する必要はありません。
映像の保存はどうするの?録画方法は?
防犯カメラは撮るだけでは防犯対策として成立しないので、録画をして映像データを残しておく手段を考える必要があります。一般的な録画方法としては録画機、SDカード、クラウドがありますが、それぞれメリット・デメリットがあるので詳しくは防犯カメラの録画機とはどういうものか?なぜ必要なのか解説の記事をお読みください。
当社が録画機での保存をおすすめしている理由としては、容量面や物理的にも録画データを壊されにくい等の点があります。
「クラウドだからデータの容量が無限なのでは?」と思う方もいらっしゃるかと思いますが、保存するデータ容量を増やすごとに月々の料金が増えていきますので、コストやリスクとの比較を検討することが大事です。
防犯カメラの導入・入替時期は?
防犯カメラを導入する時期に迷う方も多くいらっしゃると思います。
導入するきっかけとしては、近隣で事件が起こったため必要を感じた場合や住民から防犯カメラを導入してほしいと要望があった場合など様々ですが、その他にも新築マンションの工事中に防犯カメラを導入する場合や、古くなった・故障した際の入れ替え、リース切り替え時などもあります。
今回はそういったケースの導入・入れ替え時期のポイントについてご紹介したいと思います。
新築での防犯カメラ導入の場合
新築の場合、防犯カメラを導入するタイミングは設計段階で設置位置などを検討し、壁や天井が出来上がってきた段階で電気系統やインフラなどと一緒に配線を行い、防犯カメラを設置するのが一般的です。
もちろん建物が出来上がった後でも導入はできますが、電気系統と一緒に防犯カメラシステムの配線も行った方がトータルの費用を下げられるケースが多いです。
防犯カメラが古くなった・故障した場合
一般的に防犯カメラの寿命は5~6年と言われていますので、5年が過ぎたら交換を検討するのをおすすめしています。壊れてしまうと、そこから業者に連絡をして見積を取って実際に交換してもらうまでに日数がかかりますし、壊れてから交換する期間まで、その場所での録画ができなくなってしまいます。
また、故障した場合は、導入からの経過時期によって、故障機のみを交換するのか、防犯カメラシステム全体を新しくするのか、判断が必要になります。2~3年程度であれば、故障機のみの交換、4年以上経過しているのであれば、防犯カメラシステム全体のリニューアルを検討するのがおすすめです。
リースで切り替えの場合
リース契約が満了して防犯カメラの交換をする場合は、遅くとも満了の3ヶ月前位から業者の選定を始めるのがよいです。
もし、契約時と同じ業者であれば現場調査などスムーズに行くかもしれませんが、業者を新しく検討する場合や、防犯カメラの設置場所の変更がある場合は最終決定までに時間がかかるケースが多いです。
そのため、早い段階から準備を行っておく必要があります。
まとめ
今回のまとめはこちらです。
・防犯カメラは、設置場所の目的や環境によって機能・形状・接続方法を選ぶ
・映像データは録画機への保存がおすすめ
・新築に防犯カメラ導入の場合は電気系統と一緒に導入でコストダウン
・導入から5年を過ぎたら交換検討、故障の場合は故障機のみ交換またはシステム一式交換
・リース切り替え時は満了前に余裕を持って業者の選定をする
マンションでの防犯カメラの新規導入や入替時には月額定額で利用できるDMJサブスクリプションサービスをおすすめしています。
サポート面も充実していますのでオーナー様に安心してご利用いただけるサービスとなっています。
DMJサブスクリプションサービスとは?