マンションなどの集合住宅には防犯カメラが付いていることが当たり前となり、個人宅においても防犯カメラを設置したいという要望が年々増えています。
夫婦共働き増えており、日中は家に誰もいないなんてことは珍しくありません。
一方で、コロナ禍によってテレワークが推奨され、在宅勤務という新たなワークスタイルが生まれつつありますが、侵入犯罪のうち、就寝中含め在宅時の発生割合が3割も占めていることをご存じでしょうか。(警視庁調べ)
また、侵入犯罪以外の犯罪や迷惑行為など、イタズラ・いやがらせ・不法投棄・器物破損・窃盗と自宅周辺には見近な犯罪が潜んでいます。
そんな被害に遭わないために何ができるのか、遭った時にどう対処できるのかをご紹介いたします。
防犯カメラの導入理由と有用な場面
一戸建て住宅にお住まいの方で防犯カメラを導入する理由は、主に2つのタイプがあります。
1つ目は「今のところ被害はないが、不安だから“保険”として設置したい」、
2つ目は「実際にトラブルや被害が発生していて、“証拠”として設置したい」というタイプです。
前者は「今までマンションに住んでいて、オートロックや防犯カメラが当たり前に設置されていたけど、一戸建てでは自身で防犯対策をしなければならないと思ったから」、「家族が心配だから」、「近所で事件があって不安になったから」、といった声があります。
後者は実際に発生したトラブルによって様々ですが、「空き巣被害にあって、現金を盗まれた」、「近隣住人とトラブルがあった」といったケースがあります。
これらのお悩みに対し、防犯カメラを設置することでどのような効果があるのでしょうか。
決定的な証拠になりうる
「気が付くと、ゴミが庭に投げ込まれていたり、育てた植物や果実が盗まれたりしていることがある」、「愛車に傷をつけられてしまった」などがあったときに、誰が犯人なのだろうと不信感が募るのではないでしょうか?度々、同様のことが起こると、さらに恐怖を覚えずにはいられません。
そういった時に防犯カメラの映像があれば「画像を確認したら、鳥の仕業だった」とか、「たまたま風が強く、何かが飛来してきた」ということがわかれば安心できますし、人による行為だった場合、警察に届け出る際に、決定的な犯行の瞬間や映っている人物の特徴・人相をハッキリわかる形で録画し、決定的な証拠として提出できれば、早期解決に繋がる可能性が高まります。
抑止効果
そもそも、トラブル自体が発生しないに越したことはありません。
侵入に対するセキュリティであれば、強化ガラスや錠の数を増やしたり、侵入に時間がかかるようにすることで侵入を諦めさせたりすることが大切です。また、警備会社によるセンサー連動の駆けつけなども大きな抑止力になります。
しかし、住居に侵入しない敷地内の植物などの窃盗・不法投棄やイタズラには効果がありません。
そこで防犯カメラ設置やステッカーで存在を視認させ、セキュリティ意識の高いことをアピールすることで抑止効果が期待できます。
地域への貢献
ご自宅の防犯だけでなくお住まいの地域の防犯や事件の解決の一助となるケースもあります。
歩道に面した場所にゴミを不法投棄されるお悩みを解決するために導入したお客様から、カメラ映像の抜き出し操作方法についてのご連絡がありました。
詳しくお話を伺うと、近くで発生した事件に関して警察の方から映像提供の依頼があったそうです。目的外の通行人の映り込みなので人相はハッキリとわからず事件解決の直接の証拠ではなかったかもしれません。しかし少しでも映れば犯人の特徴から移動ルートが判明するケースがあり、解決に貢献していることに違いありません。
防犯カメラの設置を躊躇う理由
「実際に被害があり、すでに修理費や心的ストレスを被っているのでこれ以上費用をかけたくない。」、「防犯カメラの設置のために大切な家の壁に穴をあけたくない。」、「そもそも設置したら、周りから変な目で見られるのではないか。」など様々な悩みが生まれます。
そのため、防犯カメラの必要性を感じても、なかなか導入・活用までに至らない方が多くいらっしゃいます。
費用をかけたくないし、そもそもどれを使えばいいかわからない
どこに問い合わせて良いかがわからなかったり、そもそもメーカー名や製品性能がよく知らないため、ネット検索で「防犯カメラ おすすめ」もしくは「監視カメラ 安い」でヒットした中から選んでしまったりすることがあるのではないでしょうか。
商品は購入できたものの、工事が必要だけど、どこに依頼すればよいのかわからず、費用もかかるので予算の都合で断念したり、費用を抑えるために自分で取り付けしたりする方もいらっしゃると思います。
普段あまり防犯監視カメラについての情報を得る機会は少なく、「イメージしていたものと違った」、「うまく映らなかった」という方から、当社にお問い合わせいただくことが多くあります。
大切な家に穴を開けたくない!
通常、防犯カメラの設置には、取り付けと配線・配管が必要になります。
「新築した念願の一軒家や代々受け継いできた大切な家に穴を開けたくない」、「配線・配管の見栄えが悪いからしたくない」と思うのは当然です。
上記の理由で当社にも「ワイヤレスの防犯カメラはありませんか?」というご質問をいただきます。
ワイヤレスで送信しているのは映像データだけで、カメラを動かすには電源がいるため、結局のところ配線・配管工事は必要になってしまいます。
ソーラーパネルや乾電池式という商品もありますが、「購入して取り付けていたものの、いざ映像を確認しようとしたらバッテリー切れで見たい映像が映っていなかった」など多くの失敗談を聞きます。
近所の目が気になる
「周りに誰もカメラを設置している人がおらず、不自然に思われるのではないか」といった不安や、「自分の家まで監視されているのではないかといらぬ誤解を与えてしまうから」ということで、周辺住民の反応を気にして設置を躊躇することもあるようです。
一戸建て住宅では簡単に引っ越しというわけにはいきませんから、ご近所付き合いも非常にデリケートな問題です。
「隣人宅が自分の家に向かってカメラが向けていて気味が悪い」、「「ウチの敷地内を監視しているんじゃないか!」とクレームがきた」、などといった導入したことがきっかけになり、余計なトラブルに見舞われるケースもあるようです。
個人で取り付ける場合、近隣へ如何にストレスを与えず、なおかつ不審者には有効な抑止と証拠として使用可能な機器の設置位置や性能を想定するのは難しいでしょう。
失敗しないためにはどうすればいいか
個人で防犯カメラシステムを設置するのは、ハードルが高く、何かと失敗が多いのが現状です。
まずはお住まいの地域で信頼のできるセキュリティ専門会社に相談することです。ホームセキュリティと言えば、皆さんが連想する大手の警備会社がありますが、その黒子となって、実際にカメラを設置している専門会社は実は多く存在します。
特に一戸建て住宅への設置に数多くの実績を持つ地域密着型の施工会社も多く見受けられます。ショッピングサイトで格安のカメラを購入して自分で設置するのはもちろん良い方法ですが、安く済ませたけど使えない・・・では結局無駄になってしまうこと自体を避けたいですね。
まとめ
一戸建て住宅における防犯カメラのまとめは以下の通りです。
・防犯カメラは戸建住宅における様々なトラブルを解決する有効な手段になります。
・ネットショッピングで購入し自分で設置すると思わぬトラブルが発生する場合があります。
・近隣の方への配慮も大事ですが、地域の防犯にも貢献することなので検討してみましょう。
・地域の防犯カメラを得意とするセキュリティ専門会社さんにまずは相談してみましょう。