遠隔監視用の監視カメラの選び方と活用方法

遠隔監視用の監視カメラの選び方と活用方法

監視カメラは、ネットワークを経由してスマホなどの端末で映像を確認することが可能で、現場にいなくても夜間の店舗や倉庫の状況も手軽に遠くから確認することができて、警備業務の効率化などに大きな影響を与えています。

そんな便利になってきている遠隔監視カメラを「すぐにでも取り入れたい!」と考えている方に向けて、『失敗しない選び方』をまとめたので、ご紹介いたします。

遠隔監視用の監視カメラの選び方

遠隔監視カメラは主に防犯目的で利用されますが、それ以外にも業務改善のため複数店舗の様子を一括で管理したい場合などの用途でも使用可能なため、設置する目的や設置する環境に合わせて豊富な種類の中から最適なものを選択することが重要です。

では、目的に合った最適な監視カメラを選択するためには、具体的にどんなポイントを意識して選ぶといいのでしょうか。

【最適な遠隔カメラを選択するために見るべきポイント3点】
画素数
夜間に撮影ができるのか
PTZ(パン・チルト・ズーム)機能がついているか

この3点を意識して検討することで、用途に対して適切な監視カメラを選択することができます。

画素数

画素数とは映像を作る際の点(ピクセル)の数を指しており、一般的に画素数が多いほど高画質の映像になると言われています。

このため、画素数が高いカメラを選べばショッピングモールのような場所の高い天井から撮影していたとしても、一人一人の顔を鮮明に映し出すことができます。

しかし、問題点として画素数が高いカメラになればなるほど比例して価格も上がっていくこと、画素数が高くなればデータ容量が上がり、ネットワーク回線を圧迫しますので、用途に合わせて画素数を選択することを推奨しております。

画素数の目安は以下の通りです。

画素数 用途
低画質 27万~100万画素  

● 人がいるのかさえ判別できればいい場所

標準的な画質 200万画素  

● オフィス

● 小規模店舗

高画質 400万画素以上 ● 大型駐車場

● 大規模商業施設(ショッピングモールなど)

● 銀行や犯罪にかかわったときに顔の判別が重要になってくる施設

 

夜間撮影

夜間撮影をしたい場合は、赤外線機能(IR機能)を持った監視カメラを選択します。
監視カメラによっては、わずかな光さえあればカラーで撮影することが可能なものもありますが、真っ暗闇になると撮影することができないタイプもあります。そのため、暗闇での撮影に対応するためには赤外線対応カメラを取り入れる必要があります。
赤外線を使用して撮影した場合には、下の画像のように白黒で映像の撮影が可能です。

【赤外線カメラで撮影時のサンプル画像】

PTZ(パン・チルト・ズーム)機能

PTZ(パン・チルト・ズーム)機能とは、監視カメラの向きを上下左右に調整でき、ズーム機能もついている機能のことを言います。

PTZ機能の付いた監視カメラなら、時間によって撮影箇所を変更することが可能なため、固定カメラに比べて柔軟に撮影範囲を変更できるのが特徴です。

ただし、撮影範囲を柔軟に変更できますが、右側を向いているときは左側を撮影できないので、死角ができてしまうという難点があります。
そのため、固定カメラと併用して導入し、死角部分を撮影できるようにするなどの運用をおすすめします。

最近は、置き型タイプのPTZ機能付きカメラも販売しているので、家に置いてペットの動きを職場から眺めるなど、監視以外にもペットや子供の見守りといった需要も高まってきています。

【PTZ機能付きカメラの設置事例】
家庭に設置→ペットや鍵っ子のお子様を見守る
河川沿いに設置→氾濫時に付近に人がいないか見渡す

目的別、おすすめの監視カメラ

ここまでの『遠隔用監視カメラの選び方』で、監視カメラを選択する際に参照すべきポイントとして『画素・夜間撮影・PTZ機能』を取り上げました。

そこで、以降ではその3点それぞれの特徴を踏まえて、目的別におすすめできる監視カメラをピックアップしたので、自身が希望する用途に対してどのカメラが適しているか確認してください。

【目的別おすすめ監視カメラ】
N125SA-I
N2Z25SA-I
N7Z25SA-425I

解像度を確保しつつコストを抑えたいなら N125SA-I

N125SA-I 防犯カメラ ミニドーム IP ネットワークカメラ

N125SA-Iは200万画素の監視カメラです。
明確な目的がある場合を除き、遠隔監視の場合で高解像度の監視カメラを導入することはおすすめできません。これは、上記でも書いたコスト面、データ容量の問題があるためです。そのため、当社で案内をする場合は、200万画素程度の監視カメラをおすすめしています。中でもこちらの監視カメラは、サイズは手のひらサイズとなっており、コストを抑えつつある程度のスペックは欲しいという方に最適です。

【製品仕様】

品番・品名 N125SA-I・ミニドームカメラ
最低照度 0.009ルクス
画素数 2メガピクセル
解像度 1920×1080
動作環境 温度:-30℃~60℃

湿度:95%以下(結露無き事)

寸法 Φ111×82.4mm
本体重量 0.5kg

夜間撮影ならN2Z25SA-I

N2Z25SA-Iは、最低照度0.005ルクスとかなり薄暗い状況でも撮影できて、さらには赤外線機能も兼ね備えているので真っ暗闇の中でも対応できる監視カメラです。

また、N2Z25SA-Iは最低照度が低いので、少ない光量でも赤外線に切り替わらずカラーで撮影できる特徴があります。なので、犯罪の起きやすい夜間に駐車場や裏道などに設置しておくことで、万が一犯罪が起こったとしても犯人の顔をフルカラーではっきり記録することが可能です。
その他にも赤外線照射距離が50mとなっており、暗闇であっても遠くまで撮影することができるので広い敷地に対しても撮影範囲をフォローしやすいのでおすすめです。

【製品仕様】

品番・品名 N2Z25SA-I・2MP 電動レンズバレットカメラ
最低照度 0.005ルクス
画素数 2メガピクセル
解像度 1920×1080
動作環境 温度:-30℃~60℃

湿度:95%以下(結露無き事)

寸法 Φ144.13×332.73mm
本体重量 1.9kg

首振り機能なら、25倍光学ズームのN7Z25SA-425I

N7Z25SA-425Iは、PTZ機能がついており、さらに25倍光学ズームもできて、広範囲&遠距離まで対応している監視カメラです。

一般的にデジタルズームと呼ばれる監視映像のズームはただ映像(画像)を引き延ばすので、拡大はできても画質が粗くなりやすいのに対して、光学ズームはレンズでズーム倍率を調整しているため、画質をきれいな状態で撮影場所を拡大することができます。
大規模駐車場や大規模ショッピングモールなどのように広い範囲を撮影する必要がある場合におすすめします。

【製品仕様】

品番・品名 N7Z25SA-425I・2MP 赤外線PTZカメラ
最低照度 0.005ルクス
画素数 2メガピクセル
解像度 1920×1080
動作環境 温度:-30℃~65℃

湿度:90%以下(結露無き事)

寸法 Φ169×161mm
本体重量 2.5kg

遠隔監視カメラの活用方法

遠隔監視カメラの主な活用目的は『防犯』になります。

では、防犯以外に遠隔監視カメラを活用する用途はどんなものがあるのでしょうか?
以下の遠隔監視カメラの具体的な活用方法を参考に、どういった目的で遠隔監視カメラを取り入れるべきか検討してみてください

【遠隔監視カメラの活用例】
業務効率を上げるために設置(怠慢な業務をしている人がいないかの確認をするなど)
サービス向上のために設置(接客中映像などを研修に活用するなど)
見守るための設置(家にいる子供やペットの様子を確認するなど)

特に業務効率とサービスの向上を目的とした遠隔監視カメラの活用方法は、設置者に対して大きな利益を生む可能性も秘めているので、積極的に取り入れる企業も多いです。

また、最近ではペットや鍵っ子のお子様の様子を確認するために、置き型の遠隔監視カメラを設置するご家庭も増えてきています。

大好評の遠隔監視システム「DMJモバイルサービス」と併用

遠隔監視ができる防犯カメラ専用のインターネット回線「DMJモバイルサービス」とは、当社の独自サービスで、お客様が個別にプロバイダー申込や手続きをすることなく、4G回線を使用し、更にセキュアなVPN回線と組み合わせ、安全かつ高速回線で、カメラ映像専用線として使用することができます。

通常、防犯カメラを使用して離れた場所の管理をする場合、一般的な有線方式はインターネット光回線、プロバイダーや固定IPの申込をし、光回線の工事が完了しましたら、ルーター機器やカメラ本体の設定、ソフトウェアのインストールなどをする必要があります。
無線方式の場合でも、3Gや4G回線を使用しますが、高解像度の映像をインターネット上で伝送するため、回線の容量を圧迫し、通信制限や容量制限がかかりやすくなってしまいます。

回線の申し込みとなると手続きが大変でなかなか手を出せなかったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。DMJサブスクとDMJモバイルサービスは、一括で申込が完了しますので、簡単に利用を開始できます。
また、本来は契約年数に縛りがあるサービスですが、DMJサブスクのご利用会員のみ、いつでも解約可能です。

特に、複数店舗の経営者や工事現場などの完工までの期間だけ活用したい管理者に大好評のサービスです。

お問い合わせはこちら

まとめ

遠隔監視では、導入目的・撮影環境に合わせて最適な監視カメラが変わってきます。
適切な監視カメラを選ぶことは、目的通りの監視映像システムの実現だけでなく、万が一犯罪が起きた時に現場の記録を細かく残すことにつながります。

また、それだけでなく夜間に警備員を複数人に配置している企業であれば、端末1台から複数のカメラを監視できる特徴を用いて警備員の人数を削減することができるので業務の効率化を図ることもできます。

その他にも、サービス向上・留守中の家のペットや子供の確認など様々な用途にも使われているので、防犯だけでなく些細なことからでも遠隔カメラの設置を検討してみてはいかがでしょうか。

防犯監視カメラカテゴリの最新記事